「主人が、主人がッあいつらに喰われました、どうか、どうかこの子だけでもッ!!」
涙を流す子供を抱きかかえる母親が、俺の足を掴んで必死に助けを求める。
勿論答えは一つだ。
俺は大きく頷き、女の人ごと足を掴ませ上へ持ち上げる。
「俺も助けてくれッ!!」
上へ浮かぼうと思った時、空いた左足を掴む男。
涙を流し、必死に助けを求める。
答えは一つだ。
歯を食いしばってぶら下がった男の重い身体を持ち上げる。
バッと顔を上げ、街を見渡すと、まだ数人の子供が俺を追って走ってきている。
……、駄目だ、俺の身体も限界だ。
これ以上だと、俺の身体が持たねえ!
でも、でも………!!
「尊い命を、こんな無様に捨てろなんて、誰が教えたっつんだよ!!」
全ての血管がキレそうなくらいに身体に力を入れ、
子供達のところへ飛んでいく。
「レオ!無理だ!これ以上はッ!」
ルイが俺の腕をぎゅうっと握る。
そんな声聞こえねえ。
自由権を奪われた子供にも、未来っていうもんはあるだろ。
「見捨てることが、俺にできると思うか?」
