「レオに問いても、本人も理解していないようだし、あまり困惑させないで。」
「…ごめん、大丈夫だ。僕ら三人いれば、きっと…。」
いや、ルイの反応が普通なんだ。
俺とミナトがちょっとばかし冷静すぎるんだ。
いや、それでもルイも普通じゃないかもしれない。
俺ら、14の歳で、こんな状況なのにこんな普通に語り合う事態、少しおかしい。…のかもしれない。
「この場を逃げてから、説明する。まず逃げよう。」
コクン、とルイとミナトが頷く。
ちゃんと、俺の夢の話をしよう。
それと、この母ちゃんからもらったブレスレットの事も…。
予想だが、きっとこのブレスレットが関係してると思う。
「俺につかまれ、あ、俺も忘れんなよ。」
ミナトが俺…、あー。俺俺紛らわしい。
レオを担いで俺に捕まった。
おっもい…。
「助けてくださいッッッ!!!」
身体が強張った。
女の親子が俺の足を掴む。
