俺を見ては表情を消す目の前の未確認生物。
背筋が冷たくなり、俺は思わずパッとミナトとルイを見る。
理解ができていない様子。
あ、れ?
ミナトが抱えてるのは…………俺?
「ッ!」
俺、自分の身体から抜けたのか?
そういや、身体が透けてる………、?
何が起きたんだ?
俺、何をしたんだ?
「レオ!」
バッと顔を下げ、身体を水平の状態にする。
視界に入るのは、血相な顔をして俺を見上げるルイと、
眉間に皺を寄せ、俺を見上げるミナト。
そんな顔をしながら名前を読んだのはミナトだ。
「何が起きているの?何をしたのレオ!」
俺は首を振る。
「さっぱりわからねえ、俺、何したんだ?」
俺が下の奴らに大声で叫んだ瞬間、俺の頭上でヒューッと音がした。