スプリット人格。



「誤魔化さないで。こんな早くに起きてお母さんにご飯までつくらせて、逆に迷惑かかってるのが分からないの?」

「……不可抗力だ。」

「何が不可抗力なの?言えばいいのに、何で言おうとしないの?」

グッと、歯を食いしばる。

そんな事、わかってる。
………学校を辞めた事を言わなきゃいけないことくらい。
金もロクにねえのに、俺を学校に行かせる母ちゃんが、見ていて辛かった。
働きてえけど、まだ年齢が足りていない俺には、とても無理だ。

無力な俺には、………これしか……。
それに、ミナトまで学校を辞めさせちまった。
止めても止めても、俺が居なきゃって…。


ジワァ…。

「ッ!レオ、口から血が…。」

「あ…?」