「ゴホッゴホッ」 …なんか、ダルイな… 「おはよー」 「あらぁ花音ちゃん、今日は遅いわねぇ」 「うーん…」 「花音、熱あんじゃねーの?」 兄である透弥(とうや)が言う。 「時間ないからいーの…学校行く…」 「いいけど…気をつけるのよ~?」 「いってきまーす…」 そうして私は家を出た。