そんなふうに返す華が好きだった。 華は最初から、僕を焦がれたりはしなかった。 だから惹かれていたのに、そのはずなのに。 うまくいかなくなると、後悔しか残らない。 蓋を開けてしまったら、からくりはなくなるんだ。 そこに、苺の存在はもうない。