たとえば 目の前にある艶を帯びた苺より、 箱の中から不確かな香りを漂わせる、見えない苺を選ぶことがあったとしても別にいいと思うんだ。 惹かれる心は、抑えようがないほどその魅力にとりつかれて 多分それがいつの間にか消えてしまうものだとしても いや、もしかしてそんなものは最初からなかったのだと気がつく時が来るとしても 構わないとさえ感じてしまう。 華。 今の僕は、君に夢中だ。