おじさんは紺地の前掛けをはためかせ、酒瓶をバイクの荷台に積んでいく。 半袖のシャツから出る、逞しいその腕。 ぺぃちゃんのひょろっこい腕とは大違いだ。 「コトブキまで運んでくれるかい。」 垂れ落ちた汗を拭いながら、おじさんは顔を上げて笑った。