ハンズ

俺は、千尋の何を見ていたんだろうか。


兄貴という、決して俺が傷付かない傘下の元に隠れ、憂心な素足を剥き出す千尋に触れようとしていた。


俺を

見て欲しい……


そう願えば願うほど、兄貴の影に身を隠し千尋の隣に寄り添おうとしていた。