ハンズ

「……マサミ君?」



振り返ると、そこには愛しい人。

俺をその瞳の中に閉じこめ、ゆっくりと兄貴の名前を呼ぶ。


「俺…ーー」




言葉を詰まらせ俯く俺を、ゆっくり歩み寄って来た千尋は何も言わず抱き寄せた。