ハンズ

水辺をたゆたう一葉を、ソッとすくいあげる様に

千尋は俺をその柔らかな掌に包みこむ。


千尋の瞳。


傍に寄り添い、俺を見つめる千尋。

兄貴ではなく巧としてその瞳に映されたら、と強く願う自分がそこにいる。



准の言う、千尋の弱さーーー


あの雨の日に零れ落ちた弱さを俺は本当に受け止めれるのか。


千尋が、俺だけを見てくれるのならば……