ハンズ

「なんだよ、
勘違いって…

最近の千尋は俺を見てくれている。
兄貴じゃなく、この俺を。
俺も兄貴みたいに、病で零れ落ちる千尋の記憶に寄り添う事ぐらい出来るよ。」


准の言葉にムッとする。

心の底に潜む、何かわからない黒いわだかまりが、ゆっくりと俺を揺さぶった様な気がした。


「そんな事、言ってるんじゃないだろ。」