バイトしてお金を貯めているのは、もうすぐ長野の病院に移ってしまう千尋に会いに行く為。 兄貴としてではなく巧として会えるならば、いつでも千尋の元に飛んで行きたい。 千尋の笑顔は、俺にそうに錯覚させ そんな小さな願いは、ゆっくりと俺の胸を膨らめていった。