ハンズ

「とても大切な人なんだよね。
マサミ君にとっても、お母さまにとってもーー

大切な家族がいるって事は、素晴らしい事だよ。」


憂いを帯びた瞳。

話しを聞き終えた千尋はそう俺に言うと、ベンチに座り高く上に伸びたホールの天井を見上げた。



「千尋の家族は?」