視線を窓の外に向けたまま、祥子さんはそう俺に言った。 祥子さんを見ることはなかったが、耳に入ってくる声が少し鼻にかかってる様に感じる。 ーーー泣いてる きっとあの日、 千尋は兄貴の死を、きちんと受け入れる事ができなかったんだろう。