ハンズ

「私、
鷹野 祥子。
302号室の牧瀬 千尋ちゃんの担当をしてるの。」

そう言って、ポツリポツリと祥子さんは話し出した。



また、俺に向かって呼ばれた兄貴の名前。

あの少女ーーー

千尋にしても祥子さんにしても、何か俺の知らない兄貴へ近づける様な気がして、

祥子さんに言われるまま、隣に腰を下ろした。