「グスン…」

突然聞こえた誰かの泣いてるような声

誰だろう?

しかし、覗くことはできなかった
だから、わたしはその泣いてる人が出てくるまで待った。

「わたし、泣いてる人をみようだなんて
最低じゃん…」

不意に、変な罪悪感に駆られてしまい、つぶやいてしまった。

「そこに誰かいるのか?」

ほんとうにびっくりした。
のこのこと、出るわけにもいかないので、返事だけした。

「お前、俺が泣いたところ見ただろ」

少し怒ったような口調で言われた。
っていうか、わたしはあなたの顔見てないし、声しか聞いてないんですけどねー
怒らせないように、

「声しか聞いてないですけど」