だけど辞めてどーするんだろうね。
前ならやめて琉夜と2人で暮らして
2人で稼いで家具なんか買ったりして
って夢が膨らんだかもしれない。
けど今のあたしには夢もなけりゃ
夢を描こうとすら思わなかった。
もう死んでもいいと思った。
死にたいよ。
でもあたしは自称行為はしない。
なんでか?
そんなの意味ないじゃん。
切って流れる血をみて生きてる事を
実感する。なんて聞くけどあたしは
そう思わない。
あたしは別に生きてる実感がほしい
わけではない。
だからあたしは色んな男と遊んだ。
あたしは自分でいうのもなんだが顔立ち
スタイルは良いほうだ。
昔から真珠色の肌と外人のように平行な
線をえがいた二重幅が自慢だ。
だから物心ついた頃から日焼けしない
よう気をつけていた。
思春期になり周りの友達は皆ニキビで
悩んでいた。
あたしはニキビなんて絶対できたくない
から毎日美容に気を使っていた。
それほど自分の体を、いや。見た目を
大切にしてきたのだから傷つけたりは
しない。
むしろあたしの事を皆口揃えて綺麗と
言ってくれることに快感を覚えた。
お世辞だと思えど嬉しかった。
あたしを褒めてあたしを求めてくる
男ども。
それを相手にすることがあたしの
自称行為だったのかもしれない。

