あの後あたしはバスで帰った。
帰りバス停で携帯のギャラリーを
見ていた。
琉夜との写真やプリクラ、動画が沢山
でてきた。
写真やプリクラの中のあたしは常に
笑顔でこれからもこれまでもこの幸せは
絶対壊れませんって顔をしている。
隣には琉夜がへんがおや決め顔で
くっついている。
動画でもあたしと琉夜が痴話喧嘩をして
馬鹿らしくなって2人で笑っているのを
隠撮りされて隠撮りした友達を琉夜と
2人で笑いながらやめてよ〜って
言っている。
そんな思い出物を見ていると自然と
こらえていた涙が溢れてきた。
ここは1番街の大通り沿い。
あたしの事を不思議そうに見る人
大丈夫かと顔をのぞき込む者
クスクスと笑う者
それでも構わなかった。
てか、どうでもよかった。
泣いているあたしを見て他人がどう
思うとか正直どうでもよかった。
バスの中でも涙は止まらず
バスを降りてからも止まらなかった。
その日あたしは食事も取らずお風呂にも
入らずそのまま寝た。

