_____ガチャリ_____。




ドアは、運命の音を刻みながら開いた。





俺が用意したスポーツタオルを首にかけ、俺の、サイズを間違って買ったTシャツを身につけている先輩。




着る人が違うと、ここまで変わるもんなんだ。





パーフェクトな先輩を見つめて、またもやボケーッとした。





「はいんぞ」



先輩は俺の部屋に足を踏み入れる。





「ふぇ?」




「ふっ…」



俺が思わず出した変な声に吹き出す先輩。



うっわ、何してもイケメン。




「風呂、ありがとな。…親今いないのか
?」




「は、はぃ…」



先輩と二人きりだなんて、もう信じられねぇ。




気づかぬ間にドアは閉まっていて、窓からの明かりしかなく、薄暗くて…



_______やけに色っぽい雰囲気。





緊張してカッチンコッチンの俺は、部屋を見回していた。