明日からいよいよ夏休みだ。
今日は冬弥と星樹とカフェに来ていた。
「この前の考査、何位だったのかな?」
「うぇ!?」
冬弥。今の声で悪かったんだってわかったよ。
「ああ、俺はいつもと同じくらいの32位だったよ。」
「星樹すご~い!!」
「お前はどうなんだよ?美愛。」
「ちょっとね、今回は頑張りました。なんとっ!!132位っ!」
「ぜんぜんすごくねー!」
「冬弥さん、私は前回156位だったんだぞ!」
すると、冬弥よりも先に星樹が、
「20位ほどあがってるっ!がんばったね~」
そういって私の頭を撫でてくれた。
「えへへ~」
「えへへじゃねーよ。」
「そういえば冬弥は何位?」
「申しあげることはできません。」
アハハと3人で笑うと、店員さんから「うるさい」という目で睨まれた。
でも、そこが楽しい。前まではこんな楽しいことなんてなかった。
今度はユラも一緒に4人でこようかな。
この甘酸っぱいような青春には、目の前にあるコーヒーがちょうどいい。
ただの大好きなシンユウと言葉を交わす。それだけなのに。
この気分は何なのだろう。