緋龍と偽姫



後始末を終えて、急いで病院に向かう。



掛かり付けであるこの病院は 24時間対応だ。



だから、今が真夜中だろうと関係ない。




「麗!!緋那ちゃんは!?」



手術室の前で立ち尽くしてる麗の顔は…。



弱々しかった。



「…失明は…免れないって…。

足も…骨折してて…。


元のように歩けるか…わからないって…」


っ…。



麗は俺たちに話ながら…泣いていた。




初めて…泣いた姿をみた…。