緋龍と偽姫



「麗、緋絽も無事だ」


塁…。


「家の周りは包囲したよ」


輝…。



「車の準備もOKだよ」


岳…。





「あんたらみたいなガキに何が出来んのよ!」


ヒステリックに母親だった人が叫んだ。



「わりぃな。俺はただのガキじゃねぇ。


“藍澤組”の次期若頭だ」



麗…。




「あははは。笑わせるんじゃないよ!


次期若頭だろうが何だろうが…。


ソイツは渡せないわ!」




なんで…私に…執着するの?