緋龍と偽姫



「…帰る」


麗はそう言って落ちた弁当を拾い、愛しそうに抱き抱え…歩きだした。



「麗さま!待ってください!」


鬼が麗を引き留めた。


「…2度と…近づくな…」



「麗さま!」




麗は一切見向きもせずに歩きだした。



「塁、緋那に連絡しといてくれ…」


「はいよ」



麗はそのまま車に乗り込んだ。



さぁて…。




鬼を嵌めますか。






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