いつからだろう。 君がおかしくなり始めたのは。 そう…。あの夏の日。交錯しあったあの夏の恋。すべての原因はそこにあるんだ。 茉莉花。 私の大親友。 私はあなたを許さない。 あなたのせいで何もかもぐちゃぐちゃにされたんだから。 いまでも、あの夏のセミの声は耳から離れない。それは、とても暑い7月のある日のことだった。 そういえばあの日も、憎たらしい満月が私の頭上を照らしていた気がする。