そのときに、たくさん話したんだ。


名前聞いたり、アドレス交換したり。




お互いの家族のこととかも話した。
気がついたら、寂しいって言ってた。



今まで、笑いながら話してた朝日が少し寂しそうな顔をして、聞いてきた。



「今、寂しい?」





「今?」




「そう。たった今。この瞬間、美紅は寂しいか?」




「……………今、今は寂しくないよ。
……今は朝日がいる。」








「よかった。」



そして、朝日は言ってくれたよね。




「明日、いいとこ連れてってあげる。」





「え?」






「俺といたら寂しくないんだろ?
だったら俺さ、美紅が寂しい時、俺が、傍にいることにした。」



そういって、笑ってくれたよね。






それから、朝日は帰っていった。