「…………出ない。」
何度かかけてみたけど出ない。
「どーすっかなー」
「はやいとこ確認は取らないと。手遅れになる前に。」
なんてみんなで言ってると部屋のドアが開いた。
橙太だ。
突然だったからみんなびっくりして固まってしまう。
部屋がシーンと静まりかえる。
「橙太、おかえり。」
沈黙を破ったのは、勇気を出して言った私の一言だった。
「ただいま。」
橙太もこの空気がいつもと違うって気付いてるみたいだった。
いつもこんなに静かじゃないから。
「橙太…………「俺、話さなきゃいけないことがある。」
夏の言葉を遮って橙太が話し始めた。
朔を横目でみると、橙太を見つめてた。
きっと、橙太の口から聞きたいんだよね?
