「おじゃまします。」



「どーぞ。」





電気もついているし、少し話し声が聞こえる。





朔についていく。
朔がリビングにつながる扉を開けた。







「おかえり朔。………………!?」




顔を上げた瞬間私がいて驚いたんだろう。

そして、その場にいる私と朔以外の四人全員私に気付きかたまってる。



「朔…………なんで?」



最初に言葉を発したのは、おかえりと言った人。



「説明する。」




「朔どこいってたの?」


そう言ったのは椅子に座って本を読んでた人。




「今日はアイツの………朝日の命日だろ?だから、アイツが好きだった場所にいってた。そしたら、美紅と会った。」





「美紅ちゃんは俺らのこと知ってんの?」


おかえりって言ってた人が言う。



「知らないでしょ。朝日が言うわけないじゃん。」


そう言ったのはケータイをつついてた人。




「私は知らなかった。今日、朔から聞いた。」





「俺らは、美紅ちゃんのこと朝日が死んだときから知ってるよ。逆に言えば、死ぬまで知らなかったんだけど。」



本を読んでる人が言った。




「元気でよかったね。」



今度はゲームをしてる人がいった。






「で、何?朔はなんで連れてきたの?何かあるんでしょ?」






「ん。守るためだ。で、みんなを紹介するため。朝日が守ってくれた仲間を。朝日が紹介したかった仲間を……だ。」