しばらく歩いて、朔が足をとめて指差した。
「ここ。」
「……マンション?」
「うん。俺んち。…ここに、紹介する奴らいるから。」
「倉庫…とかじゃないの?てっきりそうだとおもってた。いまからお邪魔しても大丈夫?家族の人迷惑じゃない?」
「フッ…大丈夫だから。俺1人暮らしだし?いつもは、別の溜まり場にいるけど、夜とか集まるときはいつもなぜかここ。明日休みだし、たぶんみんな泊まってく。ま、次の日学校でも、勝手に泊まってくけどな!」
「学校行ってるんだ?」
「まー、一応な。中入るぞ。」
「うん。」
朝日が生きてたら私と同じ高2。
朔も高2だろうけど、どこか大人びている。
朔とエレベーターにのって朔は最上階のボタンを押した。
こんな立派なマンションで最上階って。
お金持ち?
しかも、1人暮らしだし。
エレベーターからおりて朔についていく。
そして、ドアを開けた。
