「……………軽蔑するか?」
「しないよ。」
でも、朔が言ったその言葉には即答できた。
今考えてみれば、私と朝日が出会ったとき、ケンカが強かったのが納得できる。
朔は話を続ける。
「朔は大切な奴がいると、それが俺らの弱点になるっておもったんだろうな。で、お前に俺らを紹介したら、お前に危険が及ぶ。俺らの生きてる世界にいたら狙われるんだよ。だからあいつは何も言わなかった。あいつは理由もなしに何も言わなかったんじゃねぇよ。」
わかってる。理由もなしに秘密にする人じゃないことくらい。
本当はわかってたんだ。
朝日は1人で抱えこんでたんだろうね。
「本当はすげぇ言いたかっただろうな。」
「辛かっただろうね。」
「そうやって仲間や美紅を守るの、朝日らしい。……………だけどなんで俺はそんな朝日に気づいてやれなかったのかって考えると無性に腹が立つんだよ。やってらんなくなる。トップとしてもだけど、なによりダチとして気づいてやりたかった。」
そういった朔の手は、拳を握ってて、少し震えてる。
「でも、朔が気づいてたら、朝日は守れなかったかもね。黒龍も。私も。」
