好き…ううん、大っ嫌い

ガチャ

『ただいま』

『あははっ！先生面白い！あ、娘が帰ってきたみたい。ちょっと待っててください』

『はい。わかりました』

もう、先生きてるんだ。2時までまだ30分もあるのに。

『美月、おかえり。遅かったじゃない。もう先生来てるわよ？』

『まだ2時まで30分あるし』

『それも、そうねー』

『で、何買ってきてくれたの？』

『はい、見たら？』

『あぁ、わかったわ。あら、美味しそうじゃない！先生にも召し上がっていただかないと！』

先生のために買ってきたようなもんだよ。

『先生ー？どれか召し上がって下さい！』

『そんな、こんな高いものいただけませんよ』

『そんなことおっしゃらずに！どーぞどーぞ！』

『え、では1ついただきます』

『どうぞ！お召し上がりになって？』

お母さんと先生、早速うちとけてるし。

まぁ部屋にでも行こう…....

『えー夜空さんのことなんですが…』

『はい』

『お友達が少ないようで』

『美月は人と関わることが苦手で』

『そうですか…でも少しは友達も作っておかないと、いざというときに…ねー』

『やっぱり先生もそう思います？私からも何回も言ったんですが』

友達…....

いいじゃん別に友達なんていなくても。

友達いなくても苦労しないよ。

友達なんて別にいらない....