ウソ...だよね 【美月side】

昨日の家庭訪問はさんざんだった。

友達、友達ってうるさいし。

もともと私は人と関わるのは苦手なんだよ。

それに、今まで友達がいなくて苦労したことなんてない。

なのに先生はどうしてあんなに...

ガラガラッ

『今日のHRで班替えするぞー』

班替えなんてやってもやんなくても同じだよ。

何がいいのか私にはイマイチわからない。

『えーっ!うちこの班のままがいいよぉー』

『やった!早く班替えしよーぜ!』

クラスはいろいろ言ってるけど、私はのんきに本を読んでいる。

『文句は言うなよ?クジで平等に決めるからな』

『何番だった?』

『あたし12番♪』

『うそ?!隣あんたの好きな人じゃん!良かったねー!』

『ほんと、よかったぁー』

班替えで好きな子と隣りになって喜ぶ人たちの意味がわからない。

結局私は6番だった。

机を動かして席についた。

『おい、弘斗!お前何番だよ!』

『え、俺、6番なんだけど』

...6番...?

わ、私の隣?!

『んでー隣はー?あ、夜空じゃん。よろしくな。』

『うん』

よりによって雨宮なんて...

ついてないよ

『よし、じゃあHR終わりな。次の時間は班のポスター作るからな。準備しとけよ。』

『はーい』

ポスター作りか。

てきとうにながしてればいっか...