(秋羽side)
斎藤さんの言葉を聞いて、ただ心強いと思った。
だが、沖田さんに申し訳ないな……。
痛いのが嫌だって理由で、今までいろいろアドバイスしてくれた沖田さんとの試合を避けることになる。
横を向けば、壁に寄りかかって眠っている斎藤さん。
私のために……。
痛みが引いた後も、私を気遣って布団に寝かせてくれた。
ご飯まで運んでくれて、迷惑をかけっぱなしだ。
「ありがとうございます」
『秋羽』
私を呼ぶ声。
斎藤さんではないようだ。
まだ寝ている。
『大丈夫?ごめんね。今度からは気をつけるから、また試合しようね。楽しみにしてるよ』
沖田さん……!
部屋の外から声が聞こえる。
立ち上がった後、斎藤さんを見た。
『今度からは、俺が試合をしよう』
優しく微笑んだ斎藤さん。
沖田さんが、楽しみにしていると言っている……。
すまない。
私は障子を開けた。
「沖田さん!」
廊下を左右見ても、その姿はなかった。
もう、いないのか……。
「ごめんなさい……」
私は、斎藤さんに謝って自分の部屋へと戻った。
斎藤さんの言葉を聞いて、ただ心強いと思った。
だが、沖田さんに申し訳ないな……。
痛いのが嫌だって理由で、今までいろいろアドバイスしてくれた沖田さんとの試合を避けることになる。
横を向けば、壁に寄りかかって眠っている斎藤さん。
私のために……。
痛みが引いた後も、私を気遣って布団に寝かせてくれた。
ご飯まで運んでくれて、迷惑をかけっぱなしだ。
「ありがとうございます」
『秋羽』
私を呼ぶ声。
斎藤さんではないようだ。
まだ寝ている。
『大丈夫?ごめんね。今度からは気をつけるから、また試合しようね。楽しみにしてるよ』
沖田さん……!
部屋の外から声が聞こえる。
立ち上がった後、斎藤さんを見た。
『今度からは、俺が試合をしよう』
優しく微笑んだ斎藤さん。
沖田さんが、楽しみにしていると言っている……。
すまない。
私は障子を開けた。
「沖田さん!」
廊下を左右見ても、その姿はなかった。
もう、いないのか……。
「ごめんなさい……」
私は、斎藤さんに謝って自分の部屋へと戻った。