別に、反省しているからと言って何かをして欲しいわけでもないしな。


「もう、平助の組と巡察には行かない」


「悪かったって!あ、あの……」


どうせ、沖田さんの組だし、今後こういったことはたぶん少ないだろう。


意外にも、少し疲れた。


今日は早く寝るとするか。


「平助、今日は私は飯入らない。左之さんか新八さんにでもあげてくれ」


「飯食わねえと明日きついぞ?」


「朝ごはんを沢山食べるのだ……」


後ろでわけのわからん事を言っている平助を放って私は部屋に向かった。


体力はある方なのだが……。


いつもより、気を張っていたのか?


「待てって秋羽!」


「何なのだ」


「足元、ふらついてんぞ」


平助が、私の肩を担ぐ。


少し楽になった。……だが、


「は、恥ずかしいのだ!離せ!」


少し暴れると、平助はそっと微笑んだ。


「秋羽って結構子供っぽいよな……男なのに、めっちゃ可愛い」


平助のくせに……私を下に見ているのだ。


だけど、今までストレートに可愛いなんて言われたことがないものだから、つい反応に困る。


「やめろ……可愛くなど、なぃ……」


顔を背けると、平助はまた笑った。


「ははっ。それじゃまるで女じゃねえかよ」


私はなんとも言えなくなり、部屋までの道をただ空の方を向いていた。