あれから、早くも一月。
私は、新撰組にいた。
気持ちの整理も着き、今日から新撰組に入隊だ。
剣の腕は、道場の稽古で認められてる。
土方さん、沖田さん、斎藤さん以外にはいい勝負ができるし、隊士には負けない。
ここだけの話、私が女だということを、誰も気づいていないらしい。
でも、言わない。
近藤さんのことだ。絶対に私に入隊などさせず女中にするだろう。
せめて救護班に入れて欲しい。
「秋羽ー」
「平助、どうしたのだ?」
「ちょっと、来てきて!」
多分あそこだろう……。
着いたのは台所。
やはりか……。ここの男たちには、何度飯の当番が回ってきても全く上達しない料理オンチがいるらしい。
その内の数人が、平助、左之さん、新八さんだ。
「何してるんですか……」
今日から新撰組に入隊だというのに、朝から料理とは。
「ま、今日も頼むわ。秋羽、料理うめぇもんな!」
新八さんと、左之さんが笑うが、上達しろ、と言いたい。
いつまで私に当番を押し付けるつもりだ。