好きな人の、視線の先に。




授業のチャイムが運良く鳴り、男子が笑いながら散らばっていく。



私はもう、城田のことは見れなかった。


そんなに嫌いなら、もう関わらないでよ。

もう何もしないでよ。



人に嫌われることは、やっぱり息苦しかった。