好きな人の、視線の先に。



でも城田があんなセリフを口に出すなんて思っても見なかったし、顔からしてそんなタイプじゃないでしょ、絶対。


真面目な爽やかメガネのくせして裏は携帯小説男だったのか。


女子をっていうか、私を喜ばすのがうまい。


別にそれがきっかけでドキュンと恋に落ちたりはしないわけで。


城田だって好きな人に悪口を言ったりしないと思うし。誰だってそうか。


結局行き着くのは、城田は私を嫌っているという事だった。