好きな人の、視線の先に。



城田と目があった。


少し、心臓が音を立てる。


いや、平常心平常心……。


そんなこと考えていたら、いつのまにか城田が目の前に立っていた。


わざわざ足を止めて、至近距離で、私を見つめている。


え、どうしよ、なにこれ、想像してない!