好きな人の、視線の先に。



「わ、城田じゃん」


「うん…でも、何も言われないと思うよ、あっちも走ってきついだろうし」


「無視無視」


橋野ちゃんの言う通り、気にせずに歩く。


もう城田はすぐ側まで近づいてきていた。

さすが陸上部、はやい!


感心してる場合じゃないけど。