好きな人の、視線の先に。




いきなり振り向いた城田。


真剣な顔で見つめられる。





「お前のことが嫌いだった!」




そんなはっきり言わなくても…。

傷心したばかりの私にとっては、本当に辛い。




「でも!」


「…っ」



「サッカー部に頭撫でられたり、話してんの見るとイライラするし」



私が城田を意識しだしたきっかけ。



ずっとあの意味がわからなかった。