好きな人の、視線の先に。




「そうだよ、ずっと平山のことよく思ってなかったの。ほら、あんな暑苦しいのあたし苦手だし。

でも平山が笑顔で話しかけてくれるから、だんだん惹かれていったんだと思うよ。」



平山くんは坊主で体が大きい人。


千里と平山くんが一緒に帰っているところを見た時は心底驚いた。


だって千里の元カレはサッカー部の男の子。


やっぱり橋野ちゃんの言うとおり、考え通りにいかないね。