すると村長らしき人物が、隣にいる警官にこう言った。

「見られたからには仕方ない。失敗したが口封じしておけ」

やべぇ。

俺つとっさに危機感を働かせて来た道を走った。

「逃げたぞ!」
「追え!」

喧嘩には自信はあるがあんな得体のしれない集団とやり合うには無理がある。

ここはとりあえず逃げねぇと!


無我夢中で走った。

ホント、何でこんなことになっちまったんだよ!

5分くらい走り茂みを抜けた。

1台の軽トラとプレハブ小屋が見える。