そんな草たちに
かこまれながら
ふたりの元気いっぱいのはんそでのTシャツに
はんズボンで
キャッチボールをしてるのが見えたのでした
ボールは
ほうぶつせんをえがき
また 投げられ
ほうぶつせんを
えがきます

そんなキャッチボールの姿をボーと見ていた村長さんですが
今まで ずぅーっと
ねていたせいか
ノドが スゴく
かわいてる事に
きづいたのです

水を飲もうと
水道に目を むけると そこには
タヌキのお面を
つけた男の子が
ムシとりアミをもって たっていました
「こんにちわ」
ペコリと頭をさげる
男の子
「これは どうも・・・」
つられて頭をさげる村長さん

はて?こんな子供いたかなぁ~とふしぎに
思い村長さんは
男の子にたずねました
「君は この村の子かい?」

すると男の子は
寂しそうに
答えました
「ちがうよ。きたの森から来たんだ」

はて?きたの森に村が あったかのう?
「きたの森かい?ワシに何かようかのぅ?」

男の子は不思議な事を言いました
「村長さん・・・村長さんが たくさん 落とし物してきたから だから 今まで ずっと 拾ってきたんだ」