画面の向こう側の君に

「わかったよ

おやすみ」


「うんおやすみ


あ!今は無理だけど今度会おうよ!」



おやすみといいつつもそう言ってみる。


すると数分の間のうちに
「…いつか、な」


という曖昧な言葉が返ってきた。


自分で会えないかとか言っといてなんなんだろうか。


私は返すに返せなくてそのままケータイをおく。


言いかけてやめたり、言ってることが矛盾してたり、なんか本当に理解できない。


騙されてるんじゃないかとも思うけど、疑うことはできない自分がいて。


ぐるぐると悩み続けるとだんだん瞼も重くなり出したので、もう考えるのはやめて、睡魔に身を任せたのだった。