「ねぇ淳チャン。なこちゃんとの関係いつまでこのままでいるつもり?」
「え?いきなり何?」
「だって、普通に考えて、付き合ってもない男女が一つ屋根の下で暮らすのって無理があるじゃない?」
「そうかな…」
「しかも淳チャンは、なこちゃんのことLOVEなわけでしょ?」
「は?え?あ、うん?」
「みんな知ってるわよ。…で、なこちゃんはまだ未成年。きっと親御さんも血眼になって探してると思うわけ」
そうだよな…。
何ヶ月間も娘が行方不明なのに、探さないわけない。
何のアクションもないのが少し恐ろしいくらいだ。
「なこちゃんを極力他人の目に触れないように守ってきたけど、いつまでもそうはいかないわ」
「そうだよな…ハッキリさせないといけないんだよな…」
「そうよ。なこちゃんの親がどんなにヒドイ人でも今、淳はなこちゃんを親から奪ってしまってることに変わりはないのよ」
軽く犯罪だよな…。
「なこちゃんの親に話しつけに行くなり、何か行動しないと」
「うん…そうだな。堂々としたいもんな」
まずはなこの親探しか…。
なこに聞くのは酷すぎる。
気づかれないようになこについて調べるか…。
思えば俺、なこについて何も知らねぇじゃねぇか。
「あ、淳‼︎引いてる‼︎」
「え?うわっ‼︎重い…」
とりあえず釣りに集中〜‼︎


