課題のプリントを学校に忘れたことに気付き、制服に着替えて学校に向かう。

学校に取りに行くのは面倒臭いけど、気分転換には良いかもしれない。

時間もたっぷりあるし、少し遠回りして行こうかな。
私はいつも右に曲がる道を真っ直ぐ進んだ。


「あ…ここ」


家を出て数分のところにある噴水公園。
ここはよく夢で見る、私が木から落ちた
あの公園だ。


「懐かしいな」


昔、よくここで皆で遊んだ。
噴水の水を掛け合ったり、広場でサッカーや鬼ごっこをしたり。

私は太陽の光でキラキラ輝く噴水が好きで、よく周りのベンチに座ってそれを眺めていたっけ。


久しぶりに公園に入ったら、もしかしたら、私が忘れてる何かを思い出せるかもしれない。

私は公園に足を踏み入れると、中央にある噴水の前で足を止めた。