ねぇ、アキ。
私はアキが大好きだった。

私の隣りにはずっとアキがいるんだと、そう思ってた。


アキとの思い出は、今も色褪せずに思い出せる。


輝くように笑うアキ。

透明な涙を流すアキ。

意地っ張りなアキ。

照れて視線を逸らすアキ。


私のこれまでの人生は、アキがいない時間の方が短くて。

今も時々、アキがもうこの世にいないなんて、夢でも見てるんじゃないかって思う時がある。

「茜!」って、土手で腕を広げて私を呼んでる気がするんだ。

それほど、アキは私の全てだった。


もう隣りを歩くことは出来ないけれど。

私の中でアキは一生、生き続ける。

結婚して子供が出来て、孫が出来ても。
アキが私の大切な人だっていうことは変わらない。


私は、秋人と一緒に生きていく。

秋人が背負ったものは計り知れないほど大きいけど、それを私も一緒に背負ってこれからは二人で並んで歩いて行くから。

だから、見守っててほしい。


私と秋人の未来をーーーー。