アキと私〜茜色の約束〜


秋人が完璧に抑えられ、また背番号15番は自分達がオフェンスの時も秋人から離れず。
ゲームはほぼ、四人対四人。

気が付くと、時間が過ぎていて、得点も追い上げられて。
とうとう逆転されてしまった。

76-77になり、そのまま第三クォーターを終えた。


2分のインターバルを挟み、すぐに最終クォーターが始まる。

第三クォーター同様、平行線のゲーム。
それどころか、少し押され気味だ。

何も出来ないまま、刻々と時間が過ぎる。
私を含めた応援団の声援が、選手達の耳には全く届いていないようだ。

段々と、集中力が切れてきてるように見える。

そして、副キャプテンがミスして零れたボールが白線を超えそうな時。
誰もがそのルーズボールを追うのを止めたのに、唯一秋人だけが追いかけて、飛んだっ!