愛してると、言わせてやる



その行動に更に教室がざわめく。


「ひ、日向!知り合いなの!?」
「知らないよ…」


訳が分からない。
こんなカッコイイ人、知らない!

「佐伯日向様ですね?」


男の人は口を開くとそう尋ねた。

私は恐る恐る頷いた。


「今朝は私の主人をお助け頂きまして
ありがとうございました」

今朝…?あの男の人かな?