「チワー、女の子もらいに来ました~」声が聞こえたが今回は男っぽさがある声であった。

僕はチェーンを外して鍵を開けてドアを開ける。当たり前の行為だがそれを大和が止めてきた。「何するんですか、お客さん待たせているじゃないですか。邪魔しないで下さい」「外を確認しないでドアを開けるのはやめなさいに~」「知ってる男の人だから大丈夫に決まっているじゃないですか。それにこんな変態の挨拶する人は私の知り合いに一人しかいませんので安心して下さい」「にぎゅぅ...おまえが長々と話するのなら間違いないだろう。開けていいぞ」私はため息をつきながらドアを開ける。そこには、

「よぉっ!」

私の変態の兄と年齢からして12程度の女の子が腕を組んで立っていたのだった。
「よぅっ!遊びに来たよ!」この変な喋り方の変態ナンパ男は私の実の兄で(あってほしくないのだが)ある。この変態の名を真鬼(マキ)という。真の鬼って名前を付けた親の心情が知りたい。
「ってか、にーさんの隣の人は誰?」...嫌な予感しかしないのだがにーさんは
「さっきナンパしてきた俺の彼女でよ~、妹の家遊びに行くけどいいのかって言ってもあっさりOKもらって~、来ちゃてしまった」こ、こいつ...

期待を裏切らないにーさんだ。